2017-04-05
己龍 - 私ハ傀儡、猿轡ノ人形 [2017-04-05]
#01 私ハ傀儡、猿轡ノ人形 (4:39)
#02 桜花爛漫 (3:47)
#03 故人花トシテ (3:45)
#04 累 (3:25)
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[ti:私ハ傀儡、猿轡ノ人形]
[ar:己龍]
[al:私ハ傀儡、猿轡ノ人形]
[by:ruki11]
[00:00.11]
[00:00.90]瘡蓋を剥ぎ取る
[00:07.33]
[00:08.60]丁寧に 破れない様に
[00:15.66]
[00:15.96]指でなぞる
[00:17.88]「私」を確かめるかの如く
[00:21.95]
[00:23.03]捩り詰め込んだ
[00:27.21]美徳の刃が脈を切り刻む
[00:33.69]
[00:36.11]「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」
[00:41.11]己龍
[00:44.11]詞・曲/酒井参輝
[00:47.11]
[00:58.40]剥がれて行く 崩れて行く
[01:02.22]曖昧な歪が残った
[01:06.03]其方から此方を抜け
[01:09.93]彼方が見透かせるかの様
[01:15.66]爪と肉の間に喰い込んだ滓
[01:19.48]それはかつて焦がれ焦がれた綺麗な戯れ言
[01:23.46]掻き毟り取り溢れた蜜の味
[01:27.17]それは今も…
[01:29.27]
[01:31.01]流れて行く 壊れて行く
[01:34.80]慥かな異物が残った
[01:38.68]吐き気さえ飲み干して
[01:42.43]喉を這い出ずる手を噛む
[01:46.22]「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」
[01:52.96]
[01:53.46]津液に溺れ
[01:57.38]錆びた声が私を喰い破る
[02:02.24]乞えば溢れて
[02:05.11]また一つ増える「穴」
[02:08.85]映せば在れど無く
[02:12.73]黒い枷に塗れた物言わぬ傀儡一つ
[02:20.42]触れてみれば…ざらり…ざらり…
[02:26.09]
[03:14.86]瘡蓋を剥ぎ取る
[03:20.80]
[03:22.57]丁寧に 破れない様に
[03:29.70]
[03:30.00]指でなぞる
[03:31.79]「私」を確かめるかの如く
[03:35.89]
[03:38.80]津液に溺れ
[03:43.03]錆びた声が私を喰い破る
[03:47.81]乞えば溢れて
[03:50.71]また一つ増える「穴」
[03:54.41]映せば在れど無く
[03:58.44]黒い枷に塗れた物言わぬ傀儡一つ
[04:06.11]触れてみれば…ざらり…ざらり…
[04:15.26]
[04:32.35]終わり
[04:34.35]
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[ti:桜花爛漫]
[ar:己龍]
[al:私ハ傀儡、猿轡ノ人形]
[by:ruki11]
[00:00.11]「桜花爛漫」
[00:05.11]己龍
[00:08.11]詞・曲/酒井参輝
[00:11.11]
[00:24.09]刹那を誇れば
[00:26.78]雨霰の如き賛美
[00:29.28]舐られ 嬲られ
[00:31.82]人知れず散るはモノのあはれ
[00:37.27]
[00:39.33]歩みの裏にこびり付くモノ
[00:44.04]其れは嘗て後ろ指で潰し擦り付けた日々
[00:49.54]
[00:49.74]あれよあれよ モノの見事
[00:52.18]好奇の垢に塗れ
[00:54.62]それはそれは 鼻を抓み
[00:57.26]目を伏せ見て見ぬ振り
[01:02.98]
[01:04.88]腐り掛けの供物
[01:07.52]何よりの馳走
[01:09.98]生唾垂れ流して
[01:12.51]今…腕に縒りを掛けましょう
[01:16.67]
[01:19.84](からからからりと廻り廻って)
[01:22.47]命の影絵 在りし日の記憶
[01:24.86](からからからりと廻り廻って)
[01:27.60]涙にゆらめく
[01:30.02](からからからりと廻り廻って)
[01:32.63]囃し立て嗤う
[01:35.00](からからからりと廻り廻って)
[01:37.64]桜に抱かれて
[01:41.49]
[01:57.79]また一つ喰い散らかされて
[02:00.34]還る命は華々しく
[02:02.91]忘れ去られ永久に眠れど
[02:05.48]返り咲けば桜花爛漫
[02:08.38]
[02:20.61]腐り掛けの供物 何よりの馳走
[02:25.72]生唾垂れ流して 今…腕に縒りを掛けましょう
[02:31.84]平らげて おやすみなさい
[02:37.28]
[02:37.48](からからからりと廻り廻って)
[02:40.10]命の影絵 在りし日の記憶
[02:42.58](からからからりと廻り廻って)
[02:45.25]涙にゆらめく
[02:47.68](からからからりと廻り廻って)
[02:50.23]囃し立て嗤う
[02:52.72](からからからりと廻り廻って)
[02:55.22]廻って 廻って 廻り切って
[02:57.57]
[02:57.77]形はとうに脱ぎ捨てた
[03:00.32]風が触れるは在りし日の何か
[03:02.83]色はとうに塗り潰した
[03:05.47]陽炎の様に
[03:07.81]音はとうに掻き消した
[03:10.59]無言で垂れる輪
[03:15.26]
[03:15.56]桜に抱かれて
[03:21.32]
[03:40.78]終わり
[03:42.78]
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[ti:故人花トシテ]
[ar:己龍]
[al:私ハ傀儡、猿轡ノ人形]
[by:ruki11]
[00:00.11]「故人花トシテ」
[00:05.11]己龍
[00:08.11]詞・曲/九条武政
[00:11.11]
[00:13.22]灯篭が下りて 帰途を忘れ
[00:17.01]不甲斐なく天を仰ぎ
[00:19.63]息を止めて歩いた
[00:22.50]水下下らぬ 一世悼む
[00:26.68]容易く そして散った
[00:29.22]天に足掻く花よ
[00:35.06]
[00:41.32]不躾に豁然を説く
[00:43.57]冷ややか「現」推し量る
[00:45.91]情念嘯き殺むは
[00:48.50]仮初の倖
[00:50.67]
[00:50.87]不意に抜けた 条理跳ねて
[00:53.32]こころ裂けた 訃音兆し
[00:55.85]白衣の老婆が 手を招いて
[00:58.05]沈む夕日が 僕を笑った
[01:00.87]
[01:01.07]あえかに咲く花よ
[01:04.97]僕にも羽ばたく強さを
[01:10.16]
[01:10.78]灯篭が下りて 帰途を忘れ
[01:14.58]不甲斐なく天を仰ぎ
[01:17.18]息を止めて歩いた
[01:20.05]水下下らぬ 一世悼む
[01:24.30]容易く そして散った
[01:26.74]天に足掻く花よ
[01:33.68]
[01:49.74]ぼくと あなた わたし
[01:52.06]きみと ぼく あなた
[01:54.48]ぼくと あなた
[01:56.88]落ちて 巡る
[01:59.14]
[01:59.96]灯篭が下りて 帰途を忘れ
[02:03.84]不甲斐なく天を仰ぎ
[02:06.51]息を止めて歩いた
[02:09.18]少しあと少し 願い馳せた
[02:13.49]悔やみて共に気付く
[02:15.97]生きる事の辛さを
[02:22.11]
[02:32.80]ぼくと あなた わたし
[02:35.19]きみと ぼく あなた
[02:37.67]ぼくと あなた
[02:40.07]落ちる 堂々巡り
[02:42.53]
[02:43.13]灯篭が列なり 声を上げた
[02:46.93]絵空なる面を跨ぎ 息を止めた葬列
[02:52.01]
[02:52.47]少しあと少し 願う人よ
[02:56.72]道連れた涙に見た 貴様らの醜さ
[03:01.82]
[03:02.08]待ち焦がれた先に さらばえてと透ける
[03:06.32]大切なものに気付き 心が溶けていく
[03:11.29]
[03:11.66]やがて花は風に生し空に消えていく
[03:15.67]不甲斐なく天を仰ぎ 疑心と共に問う
[03:20.88]人の幸のあるべきを
[03:28.43]
所詮人は人を忘れていくものであり、
孤独の中で夢や幻想をおいかけていくものだ。
生きる事は辛く苦しい。
だから、せめて…それならば…。
ああ、今日もまた灯篭が下っていく。
[03:38.89]終わり
[03:40.89]
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[ti:累]
[ar:己龍]
[al:私ハ傀儡、猿轡ノ人形]
[by:ruki11]
[00:00.11]「累」
[00:05.11]己龍
[00:08.11]詞・曲/酒井参輝
[00:11.11]
[00:29.16]ほら…緩む口元から
[00:31.47]仄見える舌が翅を拡げ
[00:33.88]欲晒し擦り合わせ
[00:36.22]愛の名の下に嘘唄う
[00:38.56]
[00:38.76]手招きする掌に搦み付くは牝の糸
[00:43.50]残り香を隠す様に涎塗れ
[00:47.38]
[00:48.02]小さな赤い実が弾け泣き喚く様に滴る
[00:52.98]蜜に欲を混ぜれば化粧 「桃色万華鏡」
[00:57.69]蕾めば死んだ芽吹く春
[01:00.15]咲き誇れば生きた躯
[01:02.48]疳の虫をあやす為に貪られた私の名は「累」
[01:08.19]
[01:08.77]命短し故に燦然
[01:11.19]背徳の味に舌鼓
[01:13.58]芥子の紫煙と踊り目合ひ
[01:16.01]絶望の奥に捩じ込む夢
[01:18.24]
[01:18.44]暁月夜 「今宵はここまで」と…
[01:25.63]
[01:32.66]ほら…軋む喉元から
[01:35.07]仄見える声は白に濡れて
[01:37.46]雨晒し擦り付けて
[01:39.84]愛の名の下に嘘唄う
[01:42.09]
[01:42.29]物言わぬ恋を愛にしましょう
[01:44.71]針の穴に糸を通し
[01:47.03]探り弄り真ん中で触れた
[01:49.47]心鷲摑み食らい付く
[01:53.68]
[01:54.38]命短し故に惨然
[01:56.76]背徳の味に舌鼓
[01:59.17]寄せては返す水面に浮かび
[02:01.64]揺蕩う様は溺れた魚
[02:04.02]
[02:32.81]命短し故に潸然
[02:35.30]背徳の味に舌鼓
[02:37.52]歪み捩じれて拍手喝采
[02:39.92]此処は正に夢の現世
[02:42.23]
[02:42.43]命短し故に燦然
[02:44.85]背徳の味に舌鼓
[02:47.21]芥子の紫煙と踊り目合ひ
[02:49.63]絶望の奥に捩じ込む夢
[02:51.72]
[02:51.92]暁月夜 「今宵はここまで」
[02:56.65]誰彼月夜 「今宵はここから」と…
[03:04.19]
[03:19.38]終わり
[03:21.38]
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